小野小町と隨心院

隨心院境内は、小野妹子小野篁などを輩出した有力氏族の一つである小野氏が栄えた小野郷と呼ばれていた地域にあり、江戸時代に刊行された「拾遺都名所図会」にも「小野隨心院」と表記されています。 この隨心院は、小野小町ゆかりのお寺としても知られています。 小町は、平安時代前期の歌人で絶世の美女として有名です。 女性として唯一「六歌仙」に選ばれるほどの歌の才能の持ち主でありながら、その生涯は謎に包まれており、小町の伝承は全国各地に伝わっています。 境内には、小町が使用していた「小町化粧井戸」千通の恋文を埋めた「文塚深草少将との悲恋をいまに伝える榧の木の孫木などが遺っています。 堂内には、恋文を像の内貼りに使用している「文張地蔵尊像」小町100歳の姿といわれる「卒塔婆小町坐像」小町の生涯を描いた「極彩色梅匂小町絵図」など、小町に因んだものが数多く伝わります。 また、毎年3月下旬には、はねず色の衣装に身を包んだ少女達が、小町を慕って「百夜通い」をした深草少将の伝説に節をつけた唄にあわせて舞い踊る「はねず踊り」が行われています。

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      隨心院境内

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    屋内案内図

    小野小町と隨心院

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